50.言葉では伝えられない気持ち

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「リュウは自分が考えてるよりずっと魅力的だよ。」 私は言った。 「最初は暗くてぱっとしない男の子だと思ってたけどね。」 笑いながら付け加えた。 リュウが握っていた手をねじり上げた。 「痛たたた…ゴメン、ゴメン。ぱっとしなくないです。」 リュウはやっと力を抜いた。 「本気でねじり上げることないでしょう?」 「ワリイ…つい。」 「ミオ。」 リュウがまたそっと手を握った。 「うん?」 「初めて飲んだ時あったじゃん?」 「うん」 「俺、マジでうれしくて。 ホントのこと言うと、正美からミオが来てくれるって聞いてもう心臓バクバク。 寮帰ってからも全然寝れなくて。」
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