50.言葉では伝えられない気持ち

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「ミオ。」 「ん?」 「俺、今、本当言うとちょっとこわい。」 私の手にまた力を込めながらリュウは言った。 「何が?」 私はまっすぐ前を見ているリュウの横顔を見つめた。 「前にミオが『私のどこにそんな惚れたの?』って聞いてきたじゃん?」 「そんなこと言ったっけ?」 「言ったよ。」 「その時はテキトーに顔とか体とか言ってたけどさ。」 「うん。」 「もちろん顔も体も大好きだけど、そんなんじゃなくて。」
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