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いつもどおりにしていよう。
そう心に決めて食堂のドアを押した。
こちらが変に意識しないかぎり食堂で同席する人達はあれこれ言ったりしてくるわけではないと思う。面白半分、カマをかけてくるようなことはあるかもしれないが聞き流せばいいだけのことだ。
陰では何を言われているかわかったものじゃないが、開き直るしかなかった。
いつものように定食を選んでトレイにのせると、いつも同席するようなメンバーが集まっているあたりに近づいていった。
トレイをおいて椅子に腰掛ける。
「お疲れ様。」
「暑いね。」
いつもと変わらない。表面上は。内心では、私はきっとつわものだと思われているに違いない。何しろこのテーブルには正美との一件を目撃されたレジの佐藤はじめ、あの時いたメンバーがほぼ勢揃いしていたからだ。
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