4人が本棚に入れています
本棚に追加
「荷物は」
母が割って入った。
「私が荷造りしてきたわ。
お願いだからみっともない真似はやめてちょうだい。」
二人の男は腰を下ろした。
「ミオ、もう一度ちゃんと悟さんと話したら?
それから池田さん、あなたとももう少しお話しないといけないわね。まずミオが悟さんときちんとしてからが筋だと思うわ。」
「はい」
リュウは下を向いて頷いた。
「私は」
母はリュウの方をじっと見つめて言い足した。
「あなたたちを認めるわけにはいきません。まだ。」
リュウはうなだれたままこくりと頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!