52.対面 #2

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「荷物は」 母が割って入った。 「私が荷造りしてきたわ。 お願いだからみっともない真似はやめてちょうだい。」 二人の男は腰を下ろした。 「ミオ、もう一度ちゃんと悟さんと話したら? それから池田さん、あなたとももう少しお話しないといけないわね。まずミオが悟さんときちんとしてからが筋だと思うわ。」 「はい」 リュウは下を向いて頷いた。 「私は」 母はリュウの方をじっと見つめて言い足した。 「あなたたちを認めるわけにはいきません。まだ。」 リュウはうなだれたままこくりと頷いた。
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