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母が会計をしている間に私達3人は外に出た。宵の口にかかっているとは言え、昼間の熱気が残ってじっとりと蒸し暑い。
「お母さん、JRの駅まで送っていきますよ。」
会計を済ませてきた母に悟が言った。
「ありがとう。でも結構です。悟さん。この人たちと駅まで行って帰れますから。」
母は毅然としてきっぱり断った。
悟だけが駐車場へ向かうので駅と反対方向だった。
「じゃあここで失礼します。今日は申し訳ありませんでした。
荷物は住所をミオさんに聞いて送らせていただきます。」
悟は私と隣にいるリュウを一瞥したあと、母に深々とお辞儀をして去っていった。
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