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「こんなところでみっともないからどこか喫茶店にでも入って話しましょう。」
母が睨み合いを破って言った。
仕方なく、店の裏手の喫茶店に入ることにした。
リュウとの思い出の喫茶店。
4人用のテーブルに私と母が向かい合い、私の隣にリュウ、そのむかいに悟が座った。
また二人の男が睨み合う姿勢になった。
私達は言うまでもなくただならぬ空気を発しているに違いない。
アルバイトらしき店員がすぐさまオーダーを取りに来た。
母は眠れなくなるからとオレンジジュースを頼み、ほかの3人はアイスコーヒーを注文した。
店員が去ると、ひどく張り詰めた空気だけが残った。
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