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「都合のいいことばかり勝手に吹き込むな。自分がミオに何をしたのか言ってみろよ。どれだけ彼女を傷つけてきたか。」
リュウは悟を睨みながらそう言った。
「ちょっとあなた、さっきからミオ、ミオって。
あなたは誰なの?
私はまずそれをうかがいたいわ。」
母がリュウを静止するように言った。
注文した飲み物を持って店員が来たので母は何か言いかけたが口をつぐんだ。
全員分の飲み物が配られる間も悟は小馬鹿にしたようにリュウをじろじろ眺め、リュウは敵意を隠すこともなく悟を睨んでいた。
母はそんなリュウを値踏みするようにじっと観察していた。
私は母がリュウを受け入れるはずがないことを確信した。
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