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55.同棲 #2
「せっかくの休みだし、もっと違うとこに行けばよかったかな?」
役所に着くと私は言った。
「暑いからディズニーランドも遊園地も公園も嫌で、おまけにプールも嫌だって言ったのはミオじゃん。」
リュウは子供が母親にごねるように言った。
「そうだけどさ。暑いし、まだ夏休みだから混んでてうんざりしそうなんだもん。
役所の用が済んだら屋内で涼しいところに行こう。」
私はリュウをなだめるように言った。
役所は確かに屋内だったが、駅から少し歩いたので書類を書きながらつい用紙でパタパタと扇いだ。
リュウは隣で手持ち無沙汰に覗き込んでいた。
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