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「だけど異動はちょっとびっくりした。社員だしあって当たり前なんだけどね。」
私は言った。
「うん。俺もないと思ってた。勝手に。」
リュウはカートに体重をかけて腕立て伏せのような姿勢をしていた。
「ここのマネージャーが今度できる新店に異動になるんだって。で、社員が足らなくなるから俺が異動だって。でも、うちの店も社員はいないから当面は週の半分位をここで研修みたいにして、今のところに新卒が入って教育が終わったら完全にこっちになるらしい。でもまあ、今の店は統括が見ればなんとかなるからここメインで考えればいいって。」
「そっか。行ったり来たりも大変そうだね。」
「うん。でも俺は基本、異動先の店の業務を覚えることが第一で今の店のことは統括が見るからって言ってるからさ。そんなにプレッシャーに感じなくていいからって言われたよ。」
リュウはそう言うと伸びをするように腕を上げて腰を伸ばした。
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