58.異動 #2

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「もう一緒に休憩したりとかってあまりないんだね。来月からっていうとすぐだもんね。」 後片付けも終わってのんびりした時間だった。 「そう。それはちょっとさびしい。」 リュウも言った。 「まあでも一緒に暮らしてるんだし、職場くらいは違ってもね。当たり前だし。」 私が言った。 「そうだけどさ。」 リュウがひざ枕してきた。 「ミオはそんな余裕の発言してさびしくないの?」 「うん。全然さびしくないよ。リュウちゃんはさびしくて泣いちゃうの?えーん、えーん、サミシイよぉって。」 私は面白いのでリュウをからかう。 「さびしいわけないだろ!」 リュウがむきになって私の膝から身を起こしながら言った。 「かわいい。」 私はフッと笑った。 「なんだと?今笑った?俺のことを…」 リュウはますますむきになる。私はその様子が面白くてまた笑った。
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