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「嫌、嫌、嫌。
リュウ、そんなこと言わないで。リュウがいなくなったら私…」
私はリュウに泣いてすがった。
「リュウがいなかったら私、息も出来ない。嫌だよ。いなくならないで。リュウがいなくてどうやって幸せになれっていうのよ…」
リュウは私を抱き寄せた。
「ごめん。」
リュウは私をくるむように抱いて髪にキスをした。
「ごめん、ミオ。」
リュウは私の腕をさすって言った。
「ミオの家にいたらなんていうか、さーっと自信が引いて来ちゃって、どうしよう、やっぱ俺じゃダメだって思っちゃったんだよ。」
「だめ、だめ、リュウ。
リュウじゃなきゃだめ。愛してるの。リュウ。私、リュウを愛してるの。愛してるの。愛してるの。」
私はリュウの胸で泣きながら言った。
「わかったよ。ミオ。ごめん。俺だって愛してる。」
リュウは私の顔を上に向かせてキスをした。涙が次から次へと溢れ出てきた。
「愛してる。ただ愛してる。
それだけじゃだめなの?」
涙に濡れた目でリュウを見上げた。
「だめじゃないよ。ごめんね。ミオ。」
リュウは溢れて止まらない私の涙を手でぬぐった。
「もう泣かないで。愛してる。」
そう言ってまた私を抱いてキスをした。
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