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「それはちょっとヤバいかもね。」
真奈美は私の話を聞きながら言った。
「うまくいく時もあるの。でもダメだとかなり本人ブルーになっちゃって。」
「それって前から?」
「ううん。そんなこと全然なかった。つい最近だよ、変になったのは。お店変わってからだと思う。」
「若いのにね。」
「変だよね。すごく元気だったのに。」
「どうしたんだろ。」
「いつまでもいかなかったり、すぐ出ちゃったりって時もある。おかしいの。」
私はグラスを手に取って一口飲んだ。
「うまくいかないかもって思うからよけい神経質になるのかもよ。」
真奈美が言った。
「病気だったらどうしよう。それかストレス…環境変わったし。
それか…」
私は言い淀んだ。
「ん?」
「浮…気?」
急に沸いて来た疑惑を口にしてみた。
「ないない。池田くんはないよ、浮気はない。私が保証する。」
真奈美は断言した。
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