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「待ってよミオ。」
真奈美が追いついてきた。
「大丈夫?」
「うん。」
涙を拭って無理に笑顔を作ろうとするがうまくいかない。目にはまた涙がいっぱいたまってきた。
「全然大丈夫じゃなさそうだね。どこか座ろうか?」
「ううん、平気。帰ろう。」
私は言って歩きはじめた。
「原因がわかってよかった。病気じゃなかったんだ。」
私は込み上げてくる嗚咽を飲み込んで言った。
「ミオ。どういうこと?
元カノって…」
真奈美が聞いた。
「私が入る前に店にいた人だって。大倉くんは知ってる。私にそっくりだって聞いた。私が彼女にそっくりっていうか…」
「それって…」
「うん。」
私は曖昧に笑みを浮かべた。
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