67.揺らぎ

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「待ってよミオ。」 真奈美が追いついてきた。 「大丈夫?」 「うん。」 涙を拭って無理に笑顔を作ろうとするがうまくいかない。目にはまた涙がいっぱいたまってきた。 「全然大丈夫じゃなさそうだね。どこか座ろうか?」 「ううん、平気。帰ろう。」 私は言って歩きはじめた。 「原因がわかってよかった。病気じゃなかったんだ。」 私は込み上げてくる嗚咽を飲み込んで言った。 「ミオ。どういうこと? 元カノって…」 真奈美が聞いた。 「私が入る前に店にいた人だって。大倉くんは知ってる。私にそっくりだって聞いた。私が彼女にそっくりっていうか…」 「それって…」 「うん。」 私は曖昧に笑みを浮かべた。
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