65.女友達 #2

4/6
前へ
/35ページ
次へ
真奈美は軽く笑って言った。 「確かに。ミオの彼なら監禁されちゃう。」 真奈美はリュウの方に顔を向けた。 「池田くんはカワイイよね。若いしさ。心配じゃない?」 「ちょっとね…」 内心はかなり心配していた。リュウが心変わりしたらどうしようと。私よりもずっと若い女の子に。そんなことになったらリュウを自由にしてあげたい。でもそんなことしたら私は死んでしまいそう… 「大丈夫だよ。彼はミオしか見えないみたいだから。ほかの女は目に入る隙がない。」 私の不安を読み取って真奈美はそう言ってくれた。 「そう、それで大喧嘩してあいつが出てって帰って来なくて。私が悪いんだけどさ。客に送ってもらってちょっとふざけてるとこ見られちゃって。ケンゴ逆上して荒れてさ。辞めろって怒鳴って出てっちゃったんだよ。」 真奈美はグラスの酒を飲み干した。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加