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真奈美は軽く笑って言った。
「確かに。ミオの彼なら監禁されちゃう。」
真奈美はリュウの方に顔を向けた。
「池田くんはカワイイよね。若いしさ。心配じゃない?」
「ちょっとね…」
内心はかなり心配していた。リュウが心変わりしたらどうしようと。私よりもずっと若い女の子に。そんなことになったらリュウを自由にしてあげたい。でもそんなことしたら私は死んでしまいそう…
「大丈夫だよ。彼はミオしか見えないみたいだから。ほかの女は目に入る隙がない。」
私の不安を読み取って真奈美はそう言ってくれた。
「そう、それで大喧嘩してあいつが出てって帰って来なくて。私が悪いんだけどさ。客に送ってもらってちょっとふざけてるとこ見られちゃって。ケンゴ逆上して荒れてさ。辞めろって怒鳴って出てっちゃったんだよ。」
真奈美はグラスの酒を飲み干した。
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