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65.女友達 #2
「そんなわけで大倉くんは私達の間では今やタブーだから。」
私は言った。
「なんだよそれ。
そうか、それでか。あいつ、前々から愛想のないヤツだったけど、最近ますますひどくなってきたと思ったらそういうことか。なんだよ。」
大倉は半ば呆れ顔をしながら言った。
「オッケー。了解。
俺が誤解を解いとくから今度4人で飲もうぜ。俺の彼女も呼んでさ。あいつも酒強いし気が合うと思うよ。同い年かな?俺より一こ下だから。そんなもんだよ。」
「リュウが行くって言うとは思えないけどね。」
私はシニカルに言った。
「来るよ。俺が引っ張ってくるから。」
「わかった。私はいいよ。飲もうよ。大倉くんの彼女にも会ってみたいしさ。」
その時は半信半疑だった。でも意外なことにその機会はわりと早く実現したのだった。
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