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家に着くとすぐにシャワーを浴びた。浴槽に湯をためながらざあざあとシャワーを出す。そうしておいて少し泣いた。嫌な気分を払拭したくて全身を大好きな香りのシャンプーとソープで洗ってみたが効果はなかった。
長い時間浴槽にぼんやりと体を沈めた。
「大丈夫？」
リュウが洗面所のほうから声をかけてきた。
我にかえって浴室を出た。
「どうしたんだよ？」
リュウが心配そうに聞いた。
私は何も答えずに体を拭いてリュウの服を脱がしにかかった。
「早く抱いて。」
リュウに抱かれたかった。ただセックスがしたかった。何もかもなかったことにして忘れてしまいたかった。
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