72.血と膿

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明け方が近づいてから少し眠った。 いつもより早く起きて朝の支度をした。リュウを起こす時間がきたので起こしたがなかなか起きない。いつもはそれほど手もかからずに起きるほうだが今朝は違った。 やっと起きてきたがきつそうだ。 「おはよう。 大丈夫?」 「おはよう。」 半分しか目覚めていない上にひどく辛そうな様子だ。まだ酒が残っているのかもしれない。 「ご飯食べられそう?」 「ごめん、無理。」 リュウはトイレに入っていった。 私は自分の分の食べ物を用意した。 これからすることを考えればきちんと食事くらいはしておく必要があった。そう考えるとこんな時でも食べられる。私は自分のパンとヨーグルトとコーヒーを用意して食べはじめた。一応リュウにもコーヒーを入れた。
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