狼の森

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昼間でも暗いヴォルフヴァルストの入り口から、奥へと走る影があった。 風が吹き抜けるように速く、月のない暗闇のように黒い影が、森の中心へと向かっている。 目がキラキラと輝き、その光は糸のように後ろへと流れていくようだ。
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