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キョウマ「っち…今はアイテムねぇのによ!!」トンッ
エルナ「えのやん先輩後ろっ!!」
ガッ!
キョウマ「っぐ……!?」
ミヤ「京摩先輩っ!?…貴様ら…」
京摩先輩が相手に後頭部を殴られた。
その瞬間、私の中で何かがキレた。
我に返ったとき、私の周りにはさっきの生徒達が転がっていて、何故か私は京摩先輩に抱き締められていた。
エルナと京摩先輩は無事のようだ。
よかった…よくないけど///
<京摩side>
ミヤ「貴様ら…」
いって…、あぁくそ。油断した。
俺が頭を抑えながら顔をあげると彌夜が端末を光らせて…あれは射水アスヒのか、天体望遠鏡を構えていた。
そして次々に生徒達を気絶させていく。
ミヤ「……とどめだ。」
エルナ「あれ、赤間君の…!!」
彌夜はとどめとばかりに赤間の大鎌を振り上げた。
……ヤバそうだ。
ギュッ
エルナ「え、九頭竜先輩!?//」
キョウマ「……うるせぇ//」
次の瞬間、俺は彌夜を抱き締めていた。
その数秒後、彌夜は我に返り、顔を真っ赤にした。
<彌夜side>
ミヤ「えと、京摩先輩…///」
キョウマ「……悪かった。」
ミヤ「え…。」
私が顔を真っ赤にしていると、京摩先輩が謝ってきた。
キョウマ「元はと言えば俺のせいだろ?だからよ、」
京摩先輩は頭をガシガシと掻くと、
キョウマ「…ありがとよ、彌夜。」
と優しく微笑んだ。
ミヤ「ふふっ…京摩先輩、笑うと何か印象変わりますね。」
キョウマ「うるせぇ。」
不器用な優しさが、二人の距離を近づける。
Fin.
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