不器用な

4/4
前へ
/192ページ
次へ
キョウマ「っち…今はアイテムねぇのによ!!」トンッ エルナ「えのやん先輩後ろっ!!」 ガッ! キョウマ「っぐ……!?」 ミヤ「京摩先輩っ!?…貴様ら…」 京摩先輩が相手に後頭部を殴られた。 その瞬間、私の中で何かがキレた。 我に返ったとき、私の周りにはさっきの生徒達が転がっていて、何故か私は京摩先輩に抱き締められていた。 エルナと京摩先輩は無事のようだ。 よかった…よくないけど/// <京摩side> ミヤ「貴様ら…」 いって…、あぁくそ。油断した。 俺が頭を抑えながら顔をあげると彌夜が端末を光らせて…あれは射水アスヒのか、天体望遠鏡を構えていた。 そして次々に生徒達を気絶させていく。 ミヤ「……とどめだ。」 エルナ「あれ、赤間君の…!!」 彌夜はとどめとばかりに赤間の大鎌を振り上げた。 ……ヤバそうだ。 ギュッ エルナ「え、九頭竜先輩!?//」 キョウマ「……うるせぇ//」 次の瞬間、俺は彌夜を抱き締めていた。 その数秒後、彌夜は我に返り、顔を真っ赤にした。 <彌夜side> ミヤ「えと、京摩先輩…///」 キョウマ「……悪かった。」 ミヤ「え…。」 私が顔を真っ赤にしていると、京摩先輩が謝ってきた。 キョウマ「元はと言えば俺のせいだろ?だからよ、」 京摩先輩は頭をガシガシと掻くと、 キョウマ「…ありがとよ、彌夜。」 と優しく微笑んだ。 ミヤ「ふふっ…京摩先輩、笑うと何か印象変わりますね。」 キョウマ「うるせぇ。」 不器用な優しさが、二人の距離を近づける。 Fin.
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加