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<黛side>
無事卒業式も終わり、俺と來弥は赤司や葉山達に囲まれていた。
アカシ「來弥さん、黛さん、お元気で。」
ハヤマ「オレ等のこと、忘れないでよっ!?」
ユウカ「梓乃先輩…私…寂しいですよ……。」
シノ「この思い出、絶対忘れないよ。皆、最高のチームだったから。」
「「「來弥さん/梓乃先輩……」」」
「「「「ぅわぁあぁぁぁん!!!!」」」」
シノ「あはは…」
後輩達に囲まれ、笑う來弥。
いつからか、目で追うようになっていた。
そして、それが恋だと気付いた。
まさか、両想いだとは思わなかったが。
アカシ「來弥さん、オレ、中学の時から貴女の事が……」
グイッ
シノ「え!?千尋!?」
だから、いくら赤司でも渡さない。
シノ「ちょっと、千尋!!離し…
ドンッ
キャッ……」
來弥を体育館裏の桜の巨樹に押し付ける。
これは壁じゃねぇから巨樹ドンだな。
チヒロ「…でだ。」
シノ「………?」
オレよりはるかに小さい來弥は、その大きな桜色の瞳でオレを見上げていた。
チヒロ「オレ達は両想い、っつーことでいいんだろ?…梓乃。」
シノ「………!!!!うん!!大好きだよ、千尋!!」
初めて名前を呼んだ。
それが嬉しいのか來弥……梓乃は目に嬉し涙を溜めて抱き着いてきた。
オレはそれを受け止めると、
チヒロ「あぁ、オレも愛してる…梓乃……」
優しく、キスをした。
仄かに、桜の香りがした。
-おまけ-
ハヤマ「…あ!!黛さん達戻ってきたよ!!」
レオ「あら本当。」
チヒロ「悪かったな、赤司。途中で遮って。」
アカシ「いえ、気にしてませんよ。それで?」
チヒロ「は?」
アカシ「想いは伝えたんですよね?」
チヒロ「……な…!?」
シノ「赤……まさか…」
こいつ…全部謀って…
…いや赤司には…天谷がいた…っ!!
何でそんな単純なことに気付かなかったんだ俺は…。
チヒロ「……あぁ。伝えたよ。この通りだ。」
チュッ
シノ「!!!!!////」
レオ「まぁ!!」
ネブ「ブッ!?」
ハヤマ「わぁ!!」
アカシ「……フッ…」
シノ「ち、千尋の、」
「「?」」
シノ「あほんだらぁっ!!!」
サクラ散る季節に、サクラ味のキスを。
Fin.
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