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ホノカ「…行くよカル。」
カルマ「了解。」
カラスマ「…………。」
「3」
「2」
「1」
ホノカ「Go!!!」
ダッ
走り出す。
突く。
避けられた。
カラスマ「ほう…いい動きだ。」
ホノカ「それはどうも。」
カルマ「余所見厳禁だっての。」シュッ
バシッ
カルマ「…チッ…」
……だから、
ブスッ
カラスマ「いっ…!?」
ホノカ「後方注意-チェック・シックス-、ですよ?烏間せんせ♪」
烏間先生、討ち取ったり♪
カラスマ「…後方注意とは、言ってくれるじゃないか<不可視の風妖精>……」
認めるよ、俺の負けだ。
と、烏間先生が苦笑して両手を挙げた。
「「「…ぅ、おぉぉぉぉぉぉ!?」」」
マエハラ「本当にやりやがった!!」
イソガイ「…流石マフィアってことか。」
ユキコ「あの烏間先生を……」
マナミ「あ、あわわ……」
沸き起こる歓声。
にしても烏間先生強かったなぁ…たぶん僕一人じゃ無理だったし。
カルマ「ほの、」
ホノカ「ん?」
目の前につき出される拳。
えっと…あぁ。
ホノカ「お疲れ、カル。」
コツッ グイッ
ホノカ「ぅわっと!?」
ギュッ
ぶつけた拳を引っ張られ、バランスを崩した僕は、気付けばカルの腕の中に収まっていた。
カルマ「…恍。」
ホノカ「カ、カル…」
離れようとしてもできない。
やっぱり力の差というものは埋まらないらしい。
カルマ「昔の約束、覚えてる?」
ホノカ「あ、あぁあの…強くなったら迎えに行くっていう…」
カルマ「うん、それ。……迎えには行けなかったけど、恍はずっと俺が護るから、さ。」
少し目を逸らしながら腕に力を込めるカル。
……少し可愛かった。
ホノカ「……うん。護ってよ?」
カルマ「仰せのままに、妖精姫。」
一生お側にいますよ。
と歯の浮くような台詞をいいながら、カルは跪き、僕の手の甲にキスをした。
紅き二人の主従暗殺者-アサシン-
Fin.
オマケ↓
「何なんだよお前ら!!」
「もう付き合えよ!!」
「「え、もう付き合ってるけど。」」
「ああああああ!!」
オワレ
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