「 」を彩る

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ソラ「酷い目にあった…。」 クロ「ホントにごめんね……。」 後頭部をさすりながら涙目の空とシュン…とした顔で空に謝る黒。 小動物のようなその姿にさすがの空も責めにくくなったのか、 ソラ「つかジブリールッ!!元はといえばオマエが避けたからじゃねぇのか!?」 ジブリールに標的を変えた。 ジブリールは、 ジブ「あぁマスター申し訳ありませんッ!!どうぞこのジブリールをお殴りくださいませ!!」 ソラ「ドMかよ!!つか盟約で出来ねーだろ!?」 シロ「……ねぇ、は…出来る…。」 ソラ「よしその手だ黒殴ってくれ!!」 クロ「う、うん!!」 バスッ ソラ「俺じゃねぇよジブリールだ!!」 クロ「ごめん!!えっと…」 ペシッ ジブ「あう。」 ソラ「おい待て明らかに音が違っただろ!?」 クロ「だって、女の子だし。」 空は男。 と言ってペシッともう一発黒はジブリールをはたいた。 ジブ「地味に痛いですね…。」 シロ「ねぇ…女尊…男卑……。」 ソラ「そうでしたねー!!(泣」 そう。盟約の縛りが無い、唯一神に愛された少女は女尊男卑が主義であった。 ステフ「ソラ、シロ、クロさん、お茶が入りましたわ。」 イヅナ「菓子もあるぞ、です。」 そこへ入ってきたステフといづな。 当然ながら空の怒りの矛先は、 ソラ「よしステフ、ゲームをしようじゃないか。」ニッコリ ステフ「いきなり何ですの!?」 ステフへと向いた。 その後、優雅にお茶を飲む黒、ジブリールと焼きたてのクッキーをリスのように食べるいづなの耳に、狂ったような国王の雄叫びと被害者なるステフの悲鳴が聞こえたという。 そのあまりに異常な音に、さすがの国民達もエルキアの、いや人類種の、いや、世界の未来を心配したという。 「 」を彩るは、対極のようで同族のような黒。 Fin.
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