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<闇猫神>。
そう呼ばれたソロプレイヤーがいた。
闇をそのまま映した様な真っ黒な猫妖精が何処で何をしているのか。
それを知るものは、
いなくはない。
ヒュゥゥゥゥッ
ヒュンッ
ツクモ「へっへーん、またボクの勝ちー♪」
リーファ「あー、また負けたー!!もー何でー!?」
シリカ「ハァ…ハァ……」
大空を猛スピードで滑空した3人の妖精。
金色の風妖精-シルフ-、リーファ。
茶色い猫妖精のシリカ。
そしてその二人を圧倒的な速さで、全妖精中最速の風妖精さえも上回った真っ黒な猫妖精。彼女こそ<闇猫神>・tsukumoである。
キリト「まぁ、ツクモは羽に朱雀使ってるしさ。流石の風妖精でも敵わないんじゃねぇ?」
シノン「その気になれば大天使ミカエルの羽も使えるんでしょ?ホントどんなチートよ…。」
ツクモ「チートじゃないし!!実力だし!!」
水色の猫妖精、シノンのため息に子供の様に反論するツクモ。
こんな少女があの恐れられた<闇猫神>だと、誰が信じるだろうか。
事実、彼女が<闇猫神>だと気付いたのは嘗て共にSAOサバイバーとして戦い抜き、探しだして再び剣を交えたキリトやアスナ達だけだった。
ツクモ「あ!!ねぇねぇキリト。」
キリト「ん?」
ツクモ「スリーピング・ナイツの皆も誘って、階層1個攻略しに行こ!!」
………とまぁ暇潰しの様に階層攻略を提案してくる辺り、大物の証なのだが。
キリト「ぼっち攻略が嫌なんだろ?しょうがない、行くか。」
ツクモ「わーい♪」
ぼっち攻略。
文字通り単独で階層を攻略することなのだが、彼女はそれを何度もやってのけたのである。
とにもかくにも、ツクモの提案で階層攻略することになった一同だった。
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