新たな風は

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走って辿り着いたのはストライド部練習施設。 ほんっとう金かけてますね。 ……タンッ ミハル「よいしょ。」タンッ カエデ「えぇっ!?」トッ ミハル「楓君、だっけ。甘い甘い♪」トムッ 気付かれないと思ったんでしょうね。 でも凄いなぁ。 無音での跳躍。 まぁ私も出来ますが。 楓君を避けて着地したのは置いてあったバランスボールの上。 相当練習しましたね、これ。 パルクールを極めたくて。 カエデ「…なんで転ばないんですか!?」 ミハル「私、パルクールマスターしてるんです♪えいっ!」 窓のさんに足を掛け、屋内テラスに飛び乗る。 楓君はまだまだ伸びる走り。育てるのが楽しみです。 カエデ「凄い…!!って追いかけないと!!」 シズマ「楓?」 カエデ「静馬さん!!久我さんは上です!!」 シズマ「上、ですか。では楓は上に上がってください。」 ……うーーん… これはもう遊んでちゃいけない感じですね? ここから飛び移れる一番近いところは……。 少しキョロキョロとしてまず目に飛び込んだのは、 ミハル「コース、かぁ。」 ギミックも豪華なストライドコース。 後ろから楓君の声がするのでまぁ迷わずギミックゾーンに入っていく。 ミハル「~~♪」 ブロックや壁、鉄棒とを飛び移りながら辺りの様子を確認していく。 ……へぇ、静馬先輩の策ですかね。 コースのあちらこちらにメンバー3人が散らばって隠れている。 静馬先輩はおおかたリレーショナーブースにでもいるのでしょう。 バン「なんでそんなにっ…疲れてないのかにゃっ。」 ミハル「千代松先輩さっきぶりです♪」 そうでした。ギミックは千代松先輩の得意コース。 うーん、私的には諏訪先輩の走りが見たいのですが。 ミハル「引きずり出してやるっ♪」 バン「何か怖いこと言ってる!?…おしずー!!」 シズマ[恐らく怜治様と走りたいのでしょう。…怜治様。] レイジ[OK静馬。万太郎、心美ちゃんに伝えてくれる?直線コースで待ってるって。] バン「了解っ☆」 ……私、耳には自身があるので部分的ながら聞こえてましたけども。 言いたいことが1つ。 そ れ 鬼 ご っ こ ち が う ミハル「……しょうがないですね…っ!!!」ダンッ バン「ぅわっ!?またデンジャラスな事するにゃ…!!」 シズマ[パルクールをマスターしている点で従兄さん(お兄さん)を越えているんでしょうね…。] 直線コース、でしたね。 壁に飛び乗り、跳躍を繰り返して直線コースを目指す。 待ってろ諏訪先輩っ!!
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