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ハイネ「はじめまして、まひるんの親友君。僕はハイネ、翼人で強欲の下位だよ♪よろしくねー。」
サクヤ「っ、あ…よ、よろしくってぉわっ!?」
コロコロと笑いながら桜哉の手をとり跳ねるハイネ。
最初は若干警戒していた桜哉も、その敵意の無い笑顔に心を許していった。
サクヤ「おま、ハイネ、すげー跳ぶな!?」
ハイネ「ふっふー、僕は翼人の中でも最高の実力者だったんだよー?このくらい遊び遊び~♪」
ぴょんぴょんと跳ね回るハイネと桜哉を苦笑いで見ていた真昼の横に、黒いパーカーの青年が現れた。
近くの建物から飛び降りてきたらしいその影は、肩にハリネズミを乗せたリヒトその人で、真昼はうわぁっと思わず驚いた。
ハイド「あれ椿の下位の奴じゃないっスかー」
リヒト「城田、お前の友達ってアイツか?」
マヒル「はい、あ、でも!!桜哉はハイネにも俺達にも危害は加えないんで!!な、桜哉!!」
サクヤ「おぉぉぉ、何もっ、しねぇよぉぉぉ。」
ハイネ「ぅりゃあー、サマーソルトー♪」
サクヤ「ふぉぉぉぉ!?」
ただただハイネに振り回されている桜哉。
段々と激しくなってきたそれに、真昼は心のなかで桜哉に手を合わせた。
南無。
ハイド「ハイネ、楽しそーっスね。初めて強欲以外の下位と会ったからっスかね?」
リヒト「ハイネが楽しそう…なら、邪魔はしないでやる。」
マヒル「!?」
邪魔する気だったのかこの人、と真昼は隣のバイオレンス天使を見た。
ハイド「…まぁ正直、情けないっスけど、今までハイネのあんな楽しそうな顔見たことなかったスからね…。」
ハイネ「ぅりゃあーっ♪」
サクヤ「ふぉぉぉぉまてまてまて死ぬぅぅぅぇあ!?」
クロ「うわ……あれ外ハネ死ぬんじゃね…?」
いつ以来だがわからない桜哉の楽しそうな声に、真昼も少し切なくはなったが、それを振り払うように彼は走り出した。
マヒル「ハイネ!!俺も混ぜろよ!!」
ハイド「ちょ、真昼!?」
クロ「…向き合えねー…ロウレス…乗せろ…」
リヒト「猫…♪」
ハイネ「お!?まひるんも遊ぶの!?」
サクヤ「いや真昼マジでやめとけこれ人外じゃなきゃマジで死ぬ((ハイネ「うーし、いっくよー!!」まてぇぇぇぇぇ!!!」
ハイネ「フリーフォールー!!」
2人「「ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」」
クロ(猫)をモフりながらご満悦のリヒトとツッコミを諦めたハリネズミ(ハイド)。
遂に翼を使って飛び始めたハイネと振り回される桜哉&真昼。
とてつもなくカオスな空間が昼間の公園に作り出され、後から追い付いた御園は叫んだ。
ミソノ「貴様ら、自分の種族をわきまえろぉぉぉぉぉ!!」
天使少女と、"友達"と。
"孤独-ユイイツムニ-"な少女に手は伸べられた。
Fin.
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