knight on ICE?

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ズバッ!! ギェェェェェエ!! 一閃で3匹の魔物は両断された。 あらかた魔物がいなくなり、構えた剣を鞘へと戻す騎士。 強大な力を持つ救世の騎士は、今常冬の国、ゼロニテアにいた。 ゼロニテアの女王ピアシィ曰く、自国を悪魔たちから救ってもらうため、救世主を召喚したという。 喚ばれたのは騎士に加え、知り合いの姫・リリィ、そしてまた知り合いの学園の生徒・ユーリ(ユリマル)。 さらに、別世界から戦いの経験の無い3人のスケーターが喚ばれていた。 勇利、ヴィクトル、ユーリ(ユリオ)。 さて、この時点でユーリが3人いるわけだが。 何を隠そう騎士の本名はユーリ・セラフィ。 4人目のユーリである。 本名をカミングアウトした日にはどうなるか、騎士はビビっていた。 ヴィク「騎士クン、流石だね。華麗な剣舞みたいだ。」 リリィ「でしょー?騎士さま、すごいんだよ!!」 ユリマル「プリスさん達が褒めるわけっすね、すげぇっす。」 自慢するように胸を張るリリィの頭を撫でながら、騎士は微笑んだ。 騎士「俺はリリィ達を守るために戦ってるから、強いのは嬉しいよ。綺麗かどうかは、わからないかな?」 ピア「騎士様、とっても!!すっごく!!キレイですよ!!」 勇利「うん、きっと救世の勇者の究極形って騎士さんみたいのを言うんだろうね。」 ユリオ「……フン、自覚しやがれ。」 口々に褒められ、照れた様に苦笑する騎士。 その笑顔に、ピアシィが気絶した。 騎士「フフ、ありがとう。…うん。この辺りでご飯にしようか。」 そう言って騎士が取り出したのは1枚のカード。 小さく呪文を唱えれば、カードから青年が召喚された。 騎士「やぁ、カイザ。今回も料理を頼めるかな?」 カイザ「今更聞くことでもあるまい!!今すぐに至高の晩餐を作ろう!!フハハハハハハ!!」 覇食帝カイザ、美食を求め美食を愛し美食を作り、美食のために悪魔になった男だった。 カイザは聞き慣れた高笑いと共に次々と食事を完成させた。 食材はアイシクルウルフ。先程狩った魔物だ。 勇利「スッゴく美味しそうなんだけど…」 ユリオ「モンスターが材料だろ、コレ…」 たじろぐ二人を尻目に ヴィク「ハラショー!!凄く美味しいよ!!ありがとう、カイザさん!!」 カイザ「フハハハハハ!!そうだろうそうだろう!!俺の料理はどんな食材だろうが美食と化す!!」 騎士「俺も料理できない方じゃないけど、カイザには敵わないよね。」 リリィ「とってもおいしいの!!」 二人以外は完成した料理に舌鼓を打っていた。 騎士「勇利、ユリオ、食べないとなくなっちゃうよ?」 騎士の言葉に、二人も我先にと食べ始めるのだった。 「「うまっ!?」」
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