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<奏side>
遥を探し始めてはや3時間。
あのブラコンもやし、生きてるか?
ナツキ「見つからないっすね…」
ヒロシ「遥ぁ~…返事してくれよぉ~…」
ケイ「ちょっ…因幡さん泣きすぎ!!」
皆が途方に暮れていたその時、
《………奏ー…にぃにー…》
《……何処にいるのー…》
カナデ「っ!!遥っ!!!」
ヒロシ「奏!!」
脇道の路地裏から遥の声つっても心のだけど、が聞こえた。
即走る。
声はどんどん近くなる。
霊視能力…意外と役に立ったな。
少し開けた場所に、白髪の兎が踞っていた。
カナデ「………遥。」
ハルカ「!!!!!か…なで?」
カナデ「うん。」
うわ、涙でぐちゃぐちゃ。
そんな遥に僕は手を差し出す。
カナデ「ほら行こ?洋が…にーにが待ってるよ。」
ハルカ「にーに……うん!!」
遥は元気になったようで、僕の手を取ると、ニッコリ笑った。
身体の震えは、止まったみたい。
カナデ「洋、遥見つけ…」
ヒロシ「遥ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ガバチョーン
ハルカ「うわっ!!」ゴロゴロゴロ…
洋の所へ行くと、報告より早く洋が遥に抱き着いた。
っと、いうか。
カナデ「洋ぃ~?俺の話遮んなっつったろ?^^」
ヒロシ「ひっ!?あ、ちょ、ごめ…」
カナデ「そんな悪い狼さんは……お仕置きだ★←」
そのあと、路地裏で響いた因幡さんの断末魔は、東京中に響き渡ったとか渡らなかったとか。by圭
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