星の導きは

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ミラ「ユーリ!!」 ユーリ「ミラ?どした?」 ミラ「ナツとグレイ止めて!!止まらなくなっちゃったの!!」 ユーリ「エルザは?」 ミラ「クエストでいないの!!」 ユーリ「了解。」 食べていた夕食のきのこタルトを頬張り、立ち上がる彼女。 キレイな銀髪が揺れる。 珍しくずっと外に出ていた僕は、久しぶりに彼女を見た。 長い間S級クエストでギルドを離れていたS級魔導士ユーリ・ルナフィリア。 ギルダーツさんをも凌ぐ実力の持ち主、らしい。 ナツ「うるせぇこの変態!!」 グレ「なんだと炎野郎!!」 ユーリ「五月蝿ぇのはてめぇらだよ。"アイスメイク・ハンマー"。」 コォォォ ガィンッ ガィンッ ナツ&グレ「「ぐはぁっ!!」」 あはは…相変わらず容赦無いなぁ。 彼女は二人を気絶させると、出ていった。 彼女がこんな時間に外に出るときは決まっている、天体観測だ。 ………僕も行ってみようかな。 思い立った僕は、彼女の後を追ってギルドを出ていった。 <薬草園> ユーリの魔力を頼りに、薬草園へ来た。 たまにポーリュシカさんの手伝いもする彼女が自作した薬草園だ。 彼女曰く星が一番見えるらしい。 奥へと歩くと、屋根の上にいる彼女を見つけた。 柔らかい風に銀髪と灰色のマフラーを遊ばせる彼女は、とても美しく見えた。 ……あそこの階段から行けるのかな? 僕は再び歩き出した。 すると、上からとてもキレイな歌が聞こえてきた。 思わず足を止め、その歌に聞き入る。
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