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そして、やっと追い付いた時には氷竝が刀獣達の輪の中で闘って……いや、舞っていた。
ランギ「凄い………。」
ユミチカ「綺麗だ…。」
その動きに、俺達は魅了された。
セツカ「行くよ雪夜、氷柱!!…卍解!!"氷柱雪月・氷結乱舞-ヒョウチュウセツゲツ・ヒョウケツランブ-"!!!!」
トウシ「卍解できたのか!?」
イチゴ「ん?あぁ、俺より速く卍解したぜ?雪華。」
嘘だろ……。
卍解した氷竝は、巫女装束を見にまとい、白と水色の2つの扇を持っていた。
扇を使って舞う氷竝はさらに綺麗で、俺の目は氷竝に釘付けになった。
セツカ「主の元へ戻りなさい。」
ザァッ!! パキンッ
氷竝が舞い終わると吹雪が刀獣達を包み、晴れたときには刀獣達は折れた刀に変わっていた。
セツカ「……ふぅ。……日番谷隊長も弓親さんも一護も。女の子一人に任せるなんて酷くないですか?」
イチゴ「う゛。わ、悪かったって。」
ユミチカ「雪華ちゃん綺麗すぎて見とれてたんだよ…。」
下へ降りると氷竝が頬を膨らまして抗議した。
……迫力ねぇ。むしろ可愛い。
セツカ「綺麗って……まぁ、ありがとうございます?」
ランギ「何で疑問形なのよ。」
トウシ「………………。」
セツカ「……?…日番谷隊長?」
気づくと氷竝の顔が目の前にあった。
ちなみに氷竝の身長はちょうど俺と同じぐらいだ。
トウシ「あ、いや、よくやった。お手柄だ、氷竝。」
セツカ「えへへ//なんだか照れ臭いな、隊長に誉められるって//」
イチゴ「よかったな、雪華。」
セツカ「うん!!」
黒崎と笑いあう氷竝。
……胸の奥が痛む。
この感情は、なんだ?
もやもやは、溜まっていくばかりだった。
氷龍が出会うのは、雪の巫女。
その感情に気づくは何時か。
Fin.
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