285人が本棚に入れています
本棚に追加
「笑うな!~もう、いい加減どいて!!」
「やだ。」
だって、なんか俺に期待してたんでしょ?
「どかないと蹴るわよ!!」
「ふーん、どこを?」
ねえ、どこを?
蹴ってみなよ、出来るもんならね。
きっと姉さんには出来ないから。
そうでしょ?
「姉さん」
あ、
耳元に近づいたらいい香りがしてきたもんで、
なんか、なんっか…
さっきっから俺、滅茶苦茶我慢してて限界間近。。
あの……、
「このままだと、キスしたくなっちゃうんですけど」
んで、キスだけじゃ──────止まれなかったら、ごめんなさぃ。。
ってか、そんなにソソル顔して誘ってる?
いいの?
「…だ、だめ」
───────────────ねぇ。知ってる?
こ─ゆ─時の駄目って
”攻めてOK”って意味になるんだよ。(なるかい!!)
そーやって慌てて顔を背けて俯いたって無駄だけど。
でもなぁ~、ここで手を出すわけにもいかないし…
「じゃぁ、離してあげるから俺を置いてくれる?」
仕方なく邪な気持ちを追いやって首筋に手を回したら
逃げたいっ───、て顔された。
あからさまに。
あ。
ちょっと、今のは
────────────傷ついた。
「ねえ、顔。こっち見てくれないと話せないでしょ?」
顔背けられるのって傷付くから顎ごとこっちに向かせてやった。
もう力づくでいっちゃおっかな───、
「姉さん?」
いっそのこと、
このまま…ヤッちゃう?
でも。
「わかった、わかったから!」
唇に熱が触れるか触れないかの至近距離で寸止め。。
ええぇぇぇ─────────っここでお預け!?
って……。
まっ、いいけどね。
たぶん、今触れたら色々抑えられなくて
やばい事になりそ─だし。
そうなっちゃうと、今までの諸々が水の泡で。
とりあえず。。
半べそ状態で上目遣いの彼女を見下ろして優越感。
ハハッ!あ~面白いっ……
って、おいおい!?
ちょっと離れた隙に
「い、言っておくけど今日だけだからね!」
いきなり強気!?
さっき分かったっていったのに。
どんだけなんだよ…姉さん。疑い深過ぎなんじゃない?
最初のコメントを投稿しよう!