動き出した歯車

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「笑うな!~もう、いい加減どいて!!」 「やだ。」  だって、なんか俺に期待してたんでしょ? 「どかないと蹴るわよ!!」 「ふーん、どこを?」  ねえ、どこを?  蹴ってみなよ、出来るもんならね。  きっと姉さんには出来ないから。 そうでしょ? 「姉さん」 あ、 耳元に近づいたらいい香りがしてきたもんで、 なんか、なんっか… さっきっから俺、滅茶苦茶我慢してて限界間近。。 あの……、 「このままだと、キスしたくなっちゃうんですけど」 んで、キスだけじゃ──────止まれなかったら、ごめんなさぃ。。 ってか、そんなにソソル顔して誘ってる? いいの? 「…だ、だめ」 ───────────────ねぇ。知ってる? こ─ゆ─時の駄目って ”攻めてOK”って意味になるんだよ。(なるかい!!) そーやって慌てて顔を背けて俯いたって無駄だけど。 でもなぁ~、ここで手を出すわけにもいかないし… 「じゃぁ、離してあげるから俺を置いてくれる?」 仕方なく邪な気持ちを追いやって首筋に手を回したら 逃げたいっ───、て顔された。 あからさまに。 あ。 ちょっと、今のは ────────────傷ついた。 「ねえ、顔。こっち見てくれないと話せないでしょ?」 顔背けられるのって傷付くから顎ごとこっちに向かせてやった。 もう力づくでいっちゃおっかな───、 「姉さん?」 いっそのこと、 このまま…ヤッちゃう? でも。 「わかった、わかったから!」 唇に熱が触れるか触れないかの至近距離で寸止め。。 ええぇぇぇ─────────っここでお預け!? って……。 まっ、いいけどね。 たぶん、今触れたら色々抑えられなくて やばい事になりそ─だし。 そうなっちゃうと、今までの諸々が水の泡で。 とりあえず。。 半べそ状態で上目遣いの彼女を見下ろして優越感。 ハハッ!あ~面白いっ…… って、おいおい!? ちょっと離れた隙に 「い、言っておくけど今日だけだからね!」 いきなり強気!? さっき分かったっていったのに。 どんだけなんだよ…姉さん。疑い深過ぎなんじゃない?
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