プロローグ

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 父と会い雨月たち家族は久々に家族で出かけた。その時はイタリアだったのでイタリアの観光地に回っていた。だが、人も多くあまりゆっくり見れず渋滞もし車の中で座りっぱなしだった。  1時間くらいして渋滞からもやっと抜けれて次の予定していた観光地に向かっていると広い草原があったのだ。ずっと座りっぱなしだったので休憩でちょっと立ち寄ることにした。  座りっぱなしでとても退屈していた雨月はその草原を楽しそうに駆けて行った。葉月や両親は疲れて休憩と言う名の眠りについてしまった。  何時間かしてすっかり日が落ち始めていた時間にようやく葉月が起きたのだ。両親はまだ眠っていた。まぁ、子供とは違い母は父を毎日心配してあまり寝てないし父もこの日の為に残業などをたくさんしたと聞いた。よほど、二人は疲れているのだろう。『寝かしといてあげよう』そう思った葉月は両親を寝かしたまま歩き出した。  でも、数秒後妹の姿がない事に気付いた。『何かあったのだろうか!?』そう思い駆け出した。何分くらい走っただろう。そこそこ走っている。でも、全然妹の姿がない。 葉「どこ行ったの!!」  全力疾走した。もし、何かあったら――――。 不安と緊張が足を重たくしていった。  草原が切れ崖があった。そしていたのだ。妹の雨月が。服や顔は泥まみれですこし血が出ている。そして体中に傷。でも、息はしていた。とりあえずは安心した。『でも、こんなとこでなんで寝ているんだろう?』訳を聞くため葉月は雨月の体を激しく揺さぶった。「起きなさい!!雨月!!」  10回くらい揺さぶってやっと雨月が起きた。 葉「なんで、ここに寝ているの!!?」  怒ろうとしたが雨月の顔は混濁した顔だった。 雨「あなたはだぁれ?」 葉「え??」   なぜか雨月は記憶をなくしていた。そして、奇妙なことを言い出したのだ。 雨「あの子はどこに行ったの?」っと。  そして、彼女の右耳にはつけていなかったはずの蒼いピアスがしてあった。  彼女が小説に夢中になったのはこの不思議なことが起こった日の3日後だった。
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