第1話

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その後も色々とボケを繰り広げた静乃だったが何とかそれをさばきつつ、俺は本来の目的であるプレゼントの話まで会話を戻すことに成功した。 「―――で、プレゼントの話なんだが・・・・」 さっきまで俺の何倍も口を動かしていたはずなのに全く疲れた様子が無い静乃は、これまた最初と変わらないクールな声色(俺は疲れてハァハァ言っている)で言った。 「そうね、貴方がもらって嬉しいものだったら文句は出ないんじゃないかしら」 「俺が欲しいもの?」 「そう、例えばパンティーとか」 「なんでそうなる!?」 やっとまともな会話に戻ったと思ったのにまたそっち方面に持っていきやがった。 「いえ、貴方はプレゼントと称して下着ショップに入れるし、彼女もパンティーのストックが溜まるし、一石二鳥じゃない」 「下着ショップ言うな!しかもお前のことだからエロティックな下着とか買わせるんだろ?Tバックとか!」 「うわっ、キモ!!」 そう言い放ち、俺との距離を離しつつ嫌な顔を向ける静乃。 しかし、良く考えたらこれは俺の方が気持ち悪かった。女子にいきなりこう言うのはセクハラと訴えられてもしかたない。いくらちょっと破廉恥な発言をする静乃だからって女の子なのだから、ここは素直に謝ろう。 「悪い、さっきのは俺が悪かった。さすがに女の子に言うことじゃなかったな」 「そうよ、この私がそんな破廉恥な事を言うと思っていたの?バカね、せいぜいパンティーに貴方の子種をぶっかけて渡す程度の些細なことしか言わないわ」 「どう考えてもお前の方が破廉恥だろうが!規制かかるぞ!!」
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