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気持ち悪いのは静乃の方だった。
しかし、規制されても仕方がないような発言を連発する静乃だが、先ほどの自分が欲しいものと言うのは案外良いのかもしれない。
もちろん、男の俺の好きなものが彼女に合うとは思えないので、ここは同姓で同学年である静乃の欲しい物の方が彼女は喜ぶだろう。
「静乃、お前の方は何か欲しいものとかないのか?」
「私?そうねぇ、世界平和なんてどうかしら?」
「俺にそれをどうしろと!?」
「じゃぁ、兵器?」
「さっきと全く逆のものじゃねぇか!」
「バカね、武装しておかないと本当の平和は維持できないのよ。まったく、こんな考えの奴が日本にいるから韓国や中国になめられるのよ。死ねばいいのに」
「意見はごもっともだけれど俺に毎回死ねと言うのはやめてもらえませんかね」
まったく、全然話が進まん。今日が天皇誕生日で明日がイブ。残り二日間で本当にプレゼントが決まるのだろうか。
このままじゃ、グダグダに二日間が過ぎ去った挙句、結局間に合わせのプレゼントを渡すハメになりそうだ。
「ねぇ、あなた・・・・」
そんな俺の不安げな気持ちを察してくれたのか、静乃が心配そうに声をかけてくる。さすがにふざけ過ぎたと静乃も反省しているのかもしれない。
「『今すぐパンツの中に子種をぶちまけたいZE☆』って顔してるわよ」
「全然反省してなかった!てか、どんな顔だよ!」
「あら、低脳ゴミムシには理解不能だったかしら。しかたがないわね、分かりやすく言ってあげる。あなた、『オ○ニ―したい』って顔してるわ」
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