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「トシはこれから………ど、どうして光ってるんですか!?」
雪乃が俊彰を指差して言う。
「いや、光ってるのは雪乃も同じだ」
「え?」
どんどん光の強さは増していき、その光が最高潮に達したとき二人の姿は消え去った。
――――
「ここは?」
「どこでしょう?」
二人が目を開けると、そこには沢山のプレーヤー達が溢れていた。
「くそっ、どうなってんだ」
「家に帰れない………帰りたい」
大声を出すもの、泣き出すもの、暴れだす者が現れ始めた時、青空に一人の男の映像が映し出された。
その男は、白髪で白衣を着た、いかにも研究者です。的な格好をしている。
「こんにちはプレーヤー諸君、私の名前はX、このゲームの開発者だ。そして、この世界は君たちの楽園だ、スルドを稼いで生きていくもよし、レベルを上げて楽しむもよし、結婚して生きていくもよし、そして………ゲームをクリアして現実世界に帰るもよし。クリアするためにはどこかにある洞窟にいる私を倒してもらう。ハハハ、なに、難しいことは言ってないだろ?ああ、それとこのゲームは、開始時はプレーヤーが10000万人いたが今では8000人位しか居ないようだね。まだ一日も経ってないのに弱い人達だね。それではこの世界をごゆるりとご堪能してくださいね?フフフ、ハハハハハハハハハ!」
そう言うと開発者Xは、上空から姿を消した。
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