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「ここがレベル20の洞窟だよ」
浜田が指す場所には、岩の真ん中がくり貫かれたように穴が空いていて、中は真っ暗になっている。
「おいおい、これじゃあ暗くて中が見えねーじゃねーかよ!」
松田が荒々しく叫ぶ。
「大丈夫だ、洞窟の中は、明るい」
「へ~、そうなんだ!鷹野さんは物知りだね♪」
「ヘルプに、載ってた」
鷹野の言葉に紀村が反応する。
どうやら、洞窟の中は暗くても見えるようだ。
「それじゃあ前衛と後衛に別れてもらうね」
浜田が声を掛けると皆が動き出す。
前衛には両手剣の浜田と斧の松田、それとナイフの鷹野。中衛には俊彰。後衛にはレイピアの雪乃と細剣の葉舞津、それと鎌の紀村だ。
紀村が鎌を使うのが以外に感じた俊彰は
「洸の武器は鎌なのか、珍しいな」
洸に近付いて話し掛ける俊彰。
「そうかな~、でも鎌って何かかっこよくない?あ、俊彰君も格好いいね♪」
「ん?俺の武器は只のロングソードだ、別にかっこよくないだろ?」
洸の言葉に首を傾げる俊彰。
「ははは、違うよ♪アタシは俊彰君が格好いいって言ったの!」
身を乗り出して言ってくる洸。
「そ、そうか?ありがとう」
俊彰は少し顔を赤くしてお礼を言う。
俊彰が顔を赤くしたのも無理はない。
洸の容姿は凄く可愛い、茶髪でセミロング、丸い目にピンクの唇、これ程までに整った顔を近付けられて俊彰は顔を赤くしたのだ。
「あはは、顔赤いよ~♪」
洸は口も押さえずにゲラゲラと笑い出す。
「トシったら…あんなに顔赤くしてー」
それを見て何故かしかめっ面になる雪乃。
「早く行くわよ!」
「「「はーい」」」
瞳子に呼ばれた三人は揃った返事をして洞窟を歩く。
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