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~学園長室~
「あっ、兄さんも一緒に入って下さい。
私の後ろに立っているだけで良いですから。」
俺も?まぁ付いて行くけど…
「学園長、高等部1年生徒代表風波 歌那です。」
「どうぞ入って下さい~」
ん?女性の声…
「「失礼します。」」
「時間ピッタリに来て関心だね。
…で、後ろに立っているのはお兄さんの晃君かな?」
「はい、それで兄さんの事なんですが…」
えっ?俺の事?
「うん、なんだい?」
「なんで、兄さんは優先枠じゃないんですか!」
「それは前も話した通りだよ。
優先枠は入試テストで500点中450点以上取った優秀な生徒50人に与えられるんだよ?
流石に断トツ1位で更に497点の学園初の点数を取った君の頼みでも無理かな?」
「でも、兄さんは魔法論文、学力、魔法無しの模擬戦闘で1位ですよ。
今回の魔法論文のお題の《転移》は約300年前に発表される予定だった論文で頭では理解出来ても文章に直す事が難しくて論文発表断念。
だから魔法の8難題と呼ばれる程難しく複雑で誰も論文発表をしたことが無いのにも関わらず兄様は世界初の論文を完璧に完成させたんですよ!
それに魔法無しの模擬戦闘でも相手だった先生を30秒位で倒したじゃないですか。
それだけでも私の学園初の高得点より凄いと思います!」
なんで歌那はそこまで詳しく知ってるんだよ!?
「それでも、この学園は魔法を学ぶ学園なんだよ。
いくら知識、戦闘能力があっても魔力が平均以下だったら学園に通う意味が無いだろ?」
「けど!「歌那、その位にしたら?」……はい…」
「すいません、学園長」
「あぁ……
じゃあ、歌那さんは優先枠でAクラス…晃君は通常枠でAクラスね。」
学園長は歌那に少し躊躇いながら言った
「はい。」
妹は返事をして俺は頷くだけ
「じゃあ、始業式は8時30分から遅刻せずに来てね。」
「「失礼しました。」」
現在の時刻 7時50分
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