第2話

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私は夏騎と付き合い始めて直ぐに身体を許した。 初めてのわたしに対し、夏騎はすでに経験済みだったこともあり、半ば強引にといった感じだった。 怖がるわたしを優しくなだめてはくれたけど、中断はしてくれなかった。 多分あの頃のわたしは、精神より先に身体だけが大人になったように思う。 幼い考えのまま…… こうなった以上は、夏騎だけを信じて夏騎だけにしがみ付いて行こうとそれだけを考えていた。 これで良かったのだと自分自身に言い聞かせていた。 そうしなければ、精神が持たなかった。
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