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「亜優。お前、あんま俺相手に気遣うなよ。 ありがたいけど、心配されると逆に申し訳ない気持ちになるからさ」 「……ごめん」 「また謝る」 「……」 「まったく、お前も拓己もいい奴すぎんだよ。 二人がそんなんだから、俺だって……」  そこで俊輔は言い淀み、「まあいいや」と呟いて手にしたカフェオレを啜った。  ─何を言おうとしたんだろう……。  マグカップの中を見つめながら、カフェオレと一緒に呑み込まれた言葉の続きについて考えていると、俊輔が「あ」と口を開け、こちらを見た。 「ていうかお前、夕飯食ったの」 「あ、うん、食べたよ。 帰りに日南子と、学校の傍でハンバーガー」 「ハンバーガーかあ。 なんか悪いな、俺たちだけいいもん食って。 今日がんばったのはお前なのに」 「いいよ、そんなこと」
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