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「─そうだ」  わたしは視線を伏せたまま立ち上がった。 「ちょっと印刷室に行ってくる。 先生に頼まれ事されてたんだった」 「そうなの?」 「うん。お弁当食べたらやろうと思ってたのに、すっかり忘れてた」 「手伝うよ」 「ううん、いいの」  立ち上がろうとする日南子を押し留め、 「一人で大丈夫。すぐ終わるから」  何とか口元にだけ笑みを浮かべてみせ、わたしは足早に教室を後にした。
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