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夜の帳が降りる時。
そびえるマンションより飛び出す三つの影。
一つは紫髪に、深紅の瞳を片方閉じた吸血鬼。
もう一つは黒髪青眼のダークエルフ。
最後は金髪に深紅の瞳を有する悪魔。
飛び出した三つの怪異は優雅に螺旋を描くようにマンション屋上近くまで飛び上がり…
一斉に魔力を解き放った。
椏錐「影属性第弐顕界…『影ノ檻(シャドウ・ケージ)』」
影で形作られた檻がマンション周辺に展開。
芒「森属性第壱顕界『命森ノ檻(ライフ・フォレストケージ)』」
生命力溢るる草花による檻が影の檻に被さるように展開。
アイシア「邪属性第肆顕界『時喰ノ鉄槌(タイムイーター・ハンド)』」
そこへ『時を喰らう』術式を纏った拳が迫り、『影』と『森林の加護』の檻の頂点を打つ。
軽やかな音を立て砕ける檻。
その欠片は
一斉にお菓子やら玩具やらに変わりマンションに降り注いでいく。
椏錐&アイシア&芒「「「メリークリスマス!!」」」
――マジックマンション。
特殊能力を有する様々な種が共に暮らす、ちょっと不思議な住宅。
此は住人たちの日常を綴っていく、ありふれた物語…
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