鎖の園

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野生に咲き乱れる薔薇の園 私はその中で踞っていました 荊に隠れた貴男の鎖を 私は自ら望んでいます 貴男だけのモノ... 私だけのモノ... ずっとそうであって欲しいから それがあるなら どんな代償も厭いません 「アナタガイテクレルナラ生キテイケル」 それで私は優しくなれるのでしょうか それだけで 幸せなのでしょうか 自らを縛るその荊に きっと貴男も辛くなっていたでしょう その薔薇の園は 美しく魅えるかもしれません けれども 内面は本当に棘だらけで 傷だらけでした...
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