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「おいおい、中々来ないと思ったら何やってんだか…」
俺が破壊力に悶えていると、そこに声からも怠さが漂うダルそうにしているイケメンが現れた。
「ああ学園長、転校生の鈴木君を連れてきました。遅くなってすいません。」
「あ~わかったわかった。んじゃ俺の部屋行こーか。」
そういいながら学園長らしいダルそうなイケメン、略してダルメンはぺったぺったとトイレスリッパを鳴らしながら歩いていく。僕らはそんな彼の後ろを話ながらついて歩いていく。
「(あ、あの人が学園長なんですか?なんかイメージと全然違うんですが…。)ボソボソ」
「(ああ。あのぐうたらそうで実際ぐうたらな人が学園長の『境 空牙(さかい くうが)』だ。)ボソボソ」
「(…あれでこの学園大丈夫なんですか壬生乃先輩?)ボソボソ」
「(大丈夫だ。…多分)ボソボソ」
多分って…。ホントにこの学園大丈夫なのかなぁ…。
僕はそんな取り留めのないことを考えながら学園長の部屋を目指すのだった。
「あれが転校生か…。ふひひっ」
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