微かに開き始める心

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「あ?何が知らないだ。俺はコイツの担任だ。分かったら、離せや」 すごい目で睨み付ける先生。 さっきと同じ目…。 まだ…怒ってるんだね。 「き、き、教師?!」 男はバタバタと走って逃げて去って行った。 …あ~あ…せっかく捕まえたのになぁ。 「…残念…セックス、上手そうだったのに。邪魔しないでよ」 「何が…上手いだ…。ふざけんな。どんだけ心配したと思ってんだ」 「…見せ掛けでしょ?本当は…せーせーしてたんじゃない?問題児が…いなくなって」 先生は私の腕を強く掴むなり無言で引っ張って強引に歩く。 振りほどこうとするけど力が強くてびくともしない。 「ちょっと!!痛いっ!!痛いってばっ」 私の言葉を無視したまま 歩き続ける先生。 そんなに怒る必要ないじゃない。
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