微かに開き始める心

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「…あの事…言ったらどうなるのかなぁ?…愛人の子な上に…」 気付いたら私は愛美の胸倉を掴んでいた。 「また…殴るんだ…。私は何もしてないよ?芹香ちゃん…被害妄想激しいんじゃないかなぁ?」 「…あんたは何がしたいの?今頃出て来て…何がしたいの?」 「……さぁ。……ただね…私は、芹香ちゃんが大嫌いなの…」 「私も嫌いだよ。すごく」 微笑むと掴んでいた服を力任せに離した。 話ししても無駄…。 無視して歩いて行く。 もう二度と関わらない。 「芹香ちゃん……病気なんだってね。セックスが好きな…淫乱な病気…」 無視しよう。 何も聞こえない…。 「中学の時に、集団レイプされたから?五人にまわされたんだっけ~?病み付きになるぐらい…良かったんだぁ?」 ―――バキッ!!!!――― 「きゃああぁぁ!!!!」 鈍い音と共に愛美の叫び声が大きく響く。 私の足元で口から血を流して横たわってる愛美…。 ……やっちゃった。
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