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「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
真っ白で無機質な部屋に俺の声が響く。
『この電圧で限界か…………』
『いや………あと7万は耐えられるだろう』
熱を含んだ声が俺の上を飛び交う。俺を見る白衣の男達は幼い子供が玩具をもらった時のような、心底幸せそうな…それでいて残酷な色を瞳に宿していた。
『時間がないな………どうする?』
『ここまで来ておいて止められるわけがないだろう。伝説でしか存在しなかった竜のDNAを持った者だぞ?止めるなら止めればいい。俺1人でもやる』
『誰も止めるとは言ってないだろ。当然やる。』
そう言うと男達は俺の首や手足に特殊なケーブルを巻き付け始めた。
『さて………+7万だから…1897Vか……』
『スイッチ入れるぞ……下がれ。』
男達は鈍色の機械に近づくと黒いレバーを引いた。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
体中が沸騰しそうな熱が俺の中に流れ込む。嫌なくらいに冷静な意識とは逆に体は大きく弓型に反る。
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