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ジュウウウウウウウウウウウウウウウ
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
反った拍子に首や手足に電気の走るケーブルが食い込んでくる。自身を焼く不快な臭いで顔を背ければ、白衣の男達が立っていた。
『流石に限界か…』
『後の1人もこのくらいか?』
『いやNo.3は3人の中でもずば抜けて耐久性がいい。この2倍はいけるだろう。しかしNo.1がまさかNo.2と同じ数値とは……』
(ミュウナ!? )
その名前を聞いた瞬間俺の中に今まで以上の衝撃が走る。
「ふざ………けるな………」
ブチッとケーブルが引きちぎれる音がする。ケーブルが食い込んで爛れたはずの肉も激痛と引き換えに元に戻る。自身の鮮やかな紅緋の髪が血で赤黒くなっていく。
「これ以上………ミュウナに手は………出させない……」
『き、来た!!』
『緊急事態発生!緊急事態発生!No.1が実験途中で暴走!現在位置はNo.1専用の実験室0001!至急応援を要請する!!』
『早く逃げるぞ!!』
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