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任務なんて何だっていい。ただ3人で居られることが俺の幸せだから。
『任務の内容だが……あるファミリーの時期候補達を暗殺してもらう』
バサリと資料の束を渡される。そこにはあどけなさを残した7人の少年達がいた。
『殺し方は何でもいいが、なるべく派手なもので頼むよ。そうだな………頭だけもいで、このファミリーの本部にでも送っておいてくれ』
このファミリーに恨みでも有るのか、奴の手にある資料はぐしゃぐしゃだ
『では頼むよ。レオリアス』
「…………………」
『おや?返事はどうした?』
『まぁいい…………あぁそうだった……決行はいつでもいいが失敗は許さん。…まぁお前達が失敗など有り得んだろうが……』
言いながら奴は火傷のあとをゆっくりと撫でて…………
グジュ
そのまま一気に爪をたてた
『ふ……ふふ………ふはははははははははははははははははははははははははははははははははははは………ふっ……覚悟していろ………許さん……絶対に絶対に許さん……』
奴が俺を認識していない事が分かると俺はそのまま研究室を後にする。廊下にいた研究者達が一目散に逃げていく。それらを無視して突き当たりにあるエレベーターに乗り込む。
……暗殺か…………
暗殺の依頼自体は珍しくはない。今回の少年達のように年端もいかない子供を殺す事も何百何千とやってきた。
………………妙だな……
資料を見た瞬間から不思議な感覚を覚えていた。特にボス候補の少年の琥珀の瞳を見てから………
「……取り敢えずあいつらに会ってからかな」
エレベーターに階の数字は表示されない。それほど深い場所にあるからだ。地球の中心に近くなるほど俺の力は増していく。だから他の2人も自身の力が1番強くなる場所近くに研究室がある。しかし………
「……遠すぎんだよ…………」
地下何千mにある俺の研究室。1番近いあいつの研究室でもまだまだかかってしまう。
………今日中は無理か………
備え付けのソファーにどっかりと腰を下ろし、もう一度資料に目を通す
「……………………」
パラパラと読み、資料の最後にやっとファミリー名が書いてある。
「へぇ……これが………」
そこに書いていたのは………
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