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教室に居るときは、気分に妄想も引きずられて、暗い妄想になることが多い。
もし私がいじめの概要を書いて自殺でもしたら、この人たちは私に気付くだろうか。
私がここに存在していること。
私がここに生きていること。
そう、魔法が使えたなら、それもたやすかっただろう。
魔法じゃなくてもいい、何か一つ特技があれば、皆の記憶に残ることができただろうに。
普通の人が当たり前にし、されていることを、恐らく私は私自身の命を賭けて、漸く成し遂げることが出来るということか。
おかしくて、声を殺して笑ってしまった。
―――私の命、賭けてもいいから、異世界に、いきたい。
そう思ったとき、未曾有の大地震が、校舎を震わせ。
そして、数多の人間を、瓦礫の下へと飲み込んだ。
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