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いつもの、とりとめも無い妄想の一片だったはずなのに。
冗談でも、考えるべきではなかったとは、わかっている。
それでも、私はそう確かに願ったし、それが叶うとも思っていない。
二次元に行きたい仲間達は全国全土にたくさんいるし、妄想の延長でただそう、なんの脈絡も無く、頭に浮かんできた言葉を、心の中で呟いただけだった。
ただそれだけで、私の日常は、大きく変わってしまったのだ。
全身が、痛かった。
身動きも出来ず、苦痛に息を漏らすと、次に自由に息を吸うことも出来なかった。
周囲も同じような状況であることは、見ずともわかってしまった。
ドクドクと、鼓動と共に体から血液が流れ出していく。
あぁ、私はここで、人知れず死ぬのか。
怖い。怖い。怖い怖い怖い怖い怖い怖いこわい怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いコワイ怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いこわい怖い怖い怖い怖いコワイ怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い恐い怖い怖い怖い怖いこわい怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖コワイい怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い恐い怖い怖い怖い怖い怖いコワイ怖い怖い怖い怖い怖い怖い―――
ひたすらに、私の中をその感情だけが占めていた。
何も残せず死ぬのが、怖い…。
死んだら、どこへいく?
地獄か天国か、それとも無に帰すだけなのか。
「…っ、あ、は」
死んだら異世界、なんて。
こんな怖い思いをするなら、叶えてよ、神様でもなんでもいいからさ、…と。
薄れていく意識の向こうで、無機質な音がした。
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