アイツはやっぱり面白い

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教室に入っても、もちろん誰もいない…………わけではなく、 「早いな、お前」 「あ、おはよう」 塩谷だった。 塩谷は読んでいた小説を慌ただしく片した。 「何読んでたんだ?」 「うーん………恋愛小説、かな」 なんで、かな、なんだよ。 「ふーん」 まあ、良いけど。 ひま。 「塩谷ーーー」 「ん?」 少しビクッっとして、塩谷が振り返る。 「なんか面白い話」 無茶振り?何のことかな。 「は?あ、え?…………僕にしろと?」 「Of corse!」 「えー、じゃあ、―――」
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